「炭水化物を減らして痩せなさい」と言われた患者さん。

新しい職場(調剤薬局)で、2日目。

40代の女性で、かなりふくよかな患者さんがみえました。

この方は、糖尿病はないのですが、心疾患があって、「心臓への負担を減らすために痩せなさい」と再三医師に言われているようです。
見ていても、少し息苦しそう。この医師は、糖質制限を指導しているようです。

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「炭水化物を減らしなさいって言われるけど、私は去年胆嚢をとっちゃったから、油物とお肉もあまり食べられないのよ。食べるとすぐひどい下痢をしちゃうの。ということは食べられるのは野菜だけってことでしょう?!」
「野菜じゃお腹が空くから、ついつい、おかきとか食べてしまう!」

それでも、よくよく聞いていくと、砂糖なしで「豆寒天」を作って、おやつにしてみたり・・・自分なりにいろいろと努力をされている形跡はありました〜。

でも、効果は全然出ていない様子。
ということは、やはり、どこかで糖質を摂っていると思われます。

3食のうちにご飯は1回しか食べてないそうだけど・・・、
でもよーく聞くと菓子パンはよく食べているとか・・・・

「お砂糖を入れずに豆寒天を作って、ちょっとだけ黒蜜をかけてる・・・」って。
普通は黒蜜もちょっとなら大丈夫かな思うけれど・・・、
多分もっと聞いていけば、「ちょっとだけだからいいかなと思って・・」がもっといろいろ出てきそうです。
全く痩せてこないということは、何か原因がありますよね。。。
うーん、こんな時はどんな食事にしたらいいのか
「糖質は低くて、油が少なめのもので、お腹にそこそこ溜まるもの」を提案してみました。
下痢など起こさないように量的に気をつけながら、試してくださいね。

アボカド、バナナやブルーベリーのような果物のヨーグルトがけ(もちろんプレーンヨーグルト)、キャンディーチーズ、ゆで卵・・・。そして、「豆寒天」はできれば黒蜜はやめてラカントSを入れて作る。
どうしても何か甘味が欲しい時は、砂糖を避けて、果物やラカントSで対処する。

患者さんは、「わかった!やってみる」といって帰って行かれました。
今後も見守りたいです。何かアドバイスできないか、調べてみます。

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。