「デンスブレスト」って聞いたことありますか?

乳がん発症のリスクが高い「デンスブレスト」。
しかも、アジア人の場合、約80%が該当するらしい。
でも、GEヘルスケアの調査(2年前)によると、日本人の1%しか知らなかったそうです。(世界9カ国の全体でも31%)
もう2年経っているので、今はもう少し増えているかもしれませんが、実を言うと、今回友人に教えてもらうまで私も知りませんでした。
参照: ”https://gereports.jp/breast-cancer/”

「デンスブレスト(高濃度乳腺)」とは、


乳房の乳腺密度が濃くて、エックス線画像上、白く映るタイプのことです。
乳腺には個人差があって、その濃度によって4つのタイプに分けられます。
(1) 脂肪性
(2) 乳腺散在
(3) 不均一高濃度
(4) 高濃度

3と4を合わせて、「デンスブレスト」と呼びます。(上の画像の右側2つ)
デンスブレストの場合、乳がん検診マンモグラフィーでは、画像を撮影しても全体が白く写るので、ガンを見つけにくいのです。
「雪山で白ウサギを見つけるようなもの」と、例えられてます。
脂肪が多いタイプの場合(上の画像の一番左端)は、画像が黒く写る部分が多いので、その中にがんが白く映れば比較的見つけやすいのです。

実は、特にアジア人では、50歳未満の女性の8割はデンスブレストであり、特に日本人では50歳以上の女性でも8割はデンスブレストであるというデータもあります。一般には高齢になるに従って、だんだん乳腺の濃度が低くなっていくようですが、これも個人差が結構大きいようです。70代の方でも、デンスブレストの方もいらっしゃいます。

なので、デンスブレストの人は、マンモグラフィー検診で、「異常なし」の結果が出た場合も、超音波検診を受けた方が良いと言えます。超音波検診を組み合わせると、乳がん検出率が1.5倍になるという報告もあるようです。

検診を受けたら、自分がデンスプレストかどうか尋ねましょう

現在、アメリカでは、マンモグラフィー検診後、デンスブレストであればそのことを医師が患者に告げることを義務化する法整備が進んでいるそうです。

日本では、もしもデンスブレストであっても、現在はまだ多くの病院で、「あなたはデンスブレストです」とは教えてもらえません。
検診を受けた時には、ぜひ「私は、デンスブレストですか?」と確認してみてください。自分がどのタイプであるかを知っていることは、大切なことです。追加の超音波検診は、今のところ基本は自費になっているようです。

ただ、検診そのものについては、(現在、ピンクリボンの活動で、検診推奨が盛んに行われていますが、)私は、ちょっと躊躇があります。実際今のところ毎年の検診は受けていません。
それについては、また近いうちに。

デンスブレストについての追加情報です!こちら

ちなみに、私の乳がん体験について記事があります。よかったら読んでみてください。こちらです。

追記(2017/8/28)

今年6月5日に厚生労働省の「がん検診の在り方に関する検討会」で
マンモではみつけにくい高濃度乳房を通知する体制づくりについて発表されています。
アンケートに回答した市町村の中の13%が通知しているそうです。全国的にはもう少し低いかもしれませんね。
まだまだ、全国一斉に通知を義務化するように決まるには時間がかかりそうですが、少しずつ進んでいるようです。

この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。

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