「糖尿病性網膜症」(→失明)と糖質制限食〜深作秀春眼科医〜

今日は、眼科の名医、深作秀春先生のご紹介です。

日本で、糖質制限食の普及に努めている京都高雄病院の江部康二先生のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」の中で、何度かそのお名前をお見かけし、先日の勉強会、「女性と子供の食事栄養」でもお名前が何度か出てきた深作先生。
家に帰ると、読みかけの眼科の本の著者が、深作秀春先生でした!
その本とは、「やってはいけない目の治療 スーパードクターが教える“ほんとうは怖い”目のはなし」です。

わーといっぺんに繋がりました。

「やってはいけない目の治療」より

2013年のデータによると、日本では糖尿病性の合併症として、糖尿病性網膜症で失明する人が年間3000人以上と報告されています。

そして、

しかし実はほとんどの方が、正しい治療であれば失明しなくてすんだはずです。糖質制限での全身管理と、最先端の小切開硝子体手術をすれば、視力を回復できたはずです。

実は、糖尿病が眼科で見つかるケースが非常に多くあるそうです。

目の見え方がおかしいと眼科に来ると眼底出血があり、明らかに糖尿病性網膜症であると診断され、血液検査をすると、当然ながら糖尿病の値が出ます。本人が自覚していないだけで重症の糖尿病が眼科で発見されるのです。

で、内科に紹介すると、なんと悪化して戻って来ることが多いそうです。
内科的には、インシュリン注射などで血糖を下げられたので、経過は順調とされているが、急激に血糖を下げると血管が破けて出血し、網膜の増殖性変化が急速に悪化する。

血糖は、食事で「糖質」を取ることで急激に上がり、次にインスリン作用で急激に下がることになる。こういった血糖の上下の差が激しい血糖のジェットコースター現象は血管壁を破壊して硝子体出血の原因になり、増殖性糖尿病性網膜症を起こし、最終的には網膜剥離で失明する。

内科の治療が開始されることで悪化する糖尿病性網膜症をなんとか防ぎたいと、現在、深作眼科では、糖質制限食を患者治療に導入しています。「主食である米とパンと麺類を食べないで、他の肉卵野菜などは特にカロリー制限もなく食べていい。」

深作先生ご自身も糖質制限食を実践されているそうです。(先生は糖尿病ではないけれど、患者さんに勧めるために)

まとめ

糖尿病性網膜症が見つかった方は、例えHbA1cがびっくりするような高値でも、慌てて強い薬で一気に下げてはいけないということです。少しずつゆっくり下げる必要があります。
薬を使うより、できれば食事を、緩やかに、プチ糖質制限→スタンダード糖質制限→スーパー糖質制限とやっていけばいいってことですね。
もちろん内科の先生も、きちんと緩やかに下げている方もいらっしゃいます。
でも結局、糖質制限食を指導しなければ、食事のたびに血糖の乱高下は起きるので、きっと網膜症は悪化していくのかもしれません。

私の職場の患者さんの中には、血糖コントロールが悪くて、HbA1cが10%以上の方が数人はいらっしゃいます。眼科を受診しているのかを再確認したいと思いました。そして、糖質制限の重要性・効果を再度お話してみます。

この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。