「私の乳がん体験」まとめ〜明るいがん治療〜

以前に、私の乳がん体験を5回に分けて記事をアップしましたが、全体の流れがわかりやすいようにまとめてみました。
一つ一つの記事にも飛ぶことができます。よかったら見てください。

広告

私の乳がん体験1

経緯

・2006年(45歳、11年前)(に右胸にしこりを自分で見つけ、半年経った後にやっと鹿児島市内の乳腺専門クリニックを受診。
・細胞診の結果「クラスⅣ」(=悪性細胞の可能性が高い)
・『大きさ1.1cm 病期ステージⅠ 浸潤乳がん この場合、標準治療としては乳房温存手術+化学療法+放射線療法』
・セカンドオピニオンを聞くため、市内で一番症例を扱っている病院を受診。ほぼ同じ診断。親身になってもらえず。

*私の乳がん体験1の記事はこちら↓

私の乳がん体験2

ネットでの情報、患者さんの書かれたブログ、本などで、集めた情報。(注・2006年当時の情報です)

・日本ではつい最近までは、胸を「全摘」注1)するケースが主流。
欧米では、全摘しても生存率に変わりがないことから、「温存療法」注2)が20年も前から主流で、最近日本でもようやく温存療法が広まりかけた状況。
・病院によっては、まだ全摘が主流で、進んでいる病院でも50%前後。どちらをおこなっているか、また症例は年間どのくらいあるかを確認必要。
・現在過渡期であり、患者からの要望が増えて「温存」に急遽切り替える病院が増加する中、実態は「温存」とは名ばかりの、術後の傷跡がひきつれて酷い例も多数で、注意必要。
・注1)全摘とは「胸の胸筋は残して全体を切除する手術」、
・注2)温存療法とは「乳房もできるだけ残し、がんの部分だけくり抜く手術」

抗がん剤について
ほんの一部の血液のがんなど、抗がん剤が確かに効くがんもあるものの、それ以外では基本的には抗がん剤はがんを治せるものではない。抗がん剤自体に発ガン性もある。

経緯

・傷跡がほとんど残らない綺麗な手術をする先生だと評判の福岡の病院を受診するも、抗がん剤の使用について受けないことも可能かについて相談するや否や、他所に行ってくれと言われる。そこで近藤誠先生の診断を受けることを決意。
・慶應義塾大学の近藤誠先生受診。「ステージⅠで、温存手術と、その後の放射線照射をすれば、抗がん剤もセンチネルリンパ節生検も必要ないでしょう。」と
手術は湘南の病院で予約をして、放射線照射については鹿児島のUAS オンコロジーセンターの植松稔医師を紹介していただき、帰鹿。

*私の乳がん体験2の記事はこちら↓

私の乳がん体験3

鹿児島のUAS オンコロジーセンター

鹿児島のUAS オンコロジーセンターを受診したところ、植松医師より、オンコロジーセンターの「ピンポイント照射」によって、手術に代わる、乳がんそのものを消す治療ができること、実際に防衛医大で乳がん治療の実績が多数あるとの説明を受け、ピンポイント照射で「切らない乳がん治療」を受けることを決意。湘南の病院の手術をお断りする。

オンコロジーセンターは10月開業予定のため、開業を待っての治療となる。
しこりを発見して10ヶ月後になる。

植松稔医師の3次元ピンポイント照射とは。
それまでの放射線治療とは違って、病巣に3次元的に多方向から放射線を放射し、集中的にがん病巣を狙い撃つ方法。病巣に多くの放射線を当てることが可能になって効果的に治療ができるようになった。周辺の正常細胞へあたる放射線量は少ないため、大きな副作用はない。

*私の乳がん体験3の記事はこちら↓

私の乳がん体験4

 UASオンコロジーセンターでの治療

植松医師とよく相談し、「ピンポイント照射」と、「右胸全体への薄く広くの照射」だけで、抗がん剤治療はせず、脇のリンパ節郭清もしないことを決定。

・10/4から11/9まで。週5日ずつ、合計 25日間。
新幹線の定期券を買って、仕事を半日であがって通う。

・治療自体はほんの数分間、ベッドに横になっているだけ。痛くもかゆくも熱くもない。ベッドに寝たままCTを撮って病巣の場所を特定し、そのままベッドごと横に移動して照射するので、正確に照射できる。治療の後も特にしんどくもない。
・皮膚は、全体照射の時はそんなに変わらないが、ピンポイント照射をしたら、黒っぽくただれてやけどのようになる。今はほとんど見た目もわからない。
本当に「明るいがん治療」であった。

*私の乳がん体験4の記事はこちら↓

私の乳がん体験5

その後の食事

・乳製品を中止。
参照:「乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
(ジェイン・プラント 著)

・糖質制限食とグリーンスムージーを実践。

セカンドオピニオンについて

万が一、がんが見つかってもまずはしっかり情報収集が大事。本人が無理な時は家族が代わりに。そして必ず、セカンドオピニオンをうける。

同じ外科の病院だけでなく、UMSオンコロジークリニック(旧USAオンコロジーセンター)で受けよう。(鹿児島だけでなく、東京でも相談可能。)

・UMSオンコロジークリニックのHP
・「UMS サポート.com」(患者さんたちが立ち上げたサイト)

以上です。
読んでいただきありがとうございます。

*私の乳がん体験5の記事はこちら↓

明るいがん治療―切らずにピンポイント照射
植松 稔
三省堂
売り上げランキング: 58,517
明るいがん治療〈2〉身体に優しいピンポイント照射
植松 稔
三省堂
売り上げランキング: 66,011
明るいがん治療〈3〉「明るいがん講座」30話
植松 稔
三省堂
売り上げランキング: 67,172

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。