うつの原因にもなる血糖値スパイク1

血糖値スパイク(食後高血糖)と うつ

血糖値スパイク(食後高血糖)はうつなどの精神症状にも関係することがわかってきています。

上の写真のグラフは30代の女性の患者さん。
BMI=21で、糖尿病を指摘されたことはありません。
急激に起こる動悸やめまい、不安などのために「パニック障害」の診断でお薬による治療を受けていました。

このグラフは、75gOGTT検査といって、75gのブドウ糖を飲んで、その後の血糖値の推移を図るものです。
75gのブドウ糖で、30分後に184mgまで血糖値が上がっています。その後インスリンが大量に出て、血糖値が急激に低下し、3時間後には43mgまで低下しました。
血糖値が通常70mg/ml以下になると、低血糖症状といって、「発汗、動悸、手指の震え、熱感、不安感、悪寒、集中困難、脱力感、疲労感、めまい」などの症状が出て、30mgまで下がると、けいれん、昏睡状態になります。

結局、この患者さんの症状は、血糖値の急激な低下や、その結果起こる低血糖に関係することがわかり、糖質制限食実践とサプリメントの補充によって数年間継続していた心療内科からの薬は全て不要になりました。この患者さんのように、本来あるべき血糖値の変動でない状態を、「機能性低血糖症」と呼びます。

つまり、現在、うつ病やパニック障害と診断されている多くの患者さんも、糖質制限をすることで改善する可能性があるのです。
私の薬局にも、たくさんのメンタルクリニックの患者さんがいらっしゃいます。
今は、少しずつ、うつと貧血との関連のお話をしているところですが、糖質制限の話もぜひしてみたいと思います。

参照:溝口徹先生の「栄養学」(ファーネットマガジンISSUE/13 AUTUMN 2017)
写真も記事からお借りしました。

*溝口徹先生の著書「血糖値スパイクが心の不調を引き起こす」

「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす (青春新書インテリジェンス)
溝口 徹
青春出版社
売り上げランキング: 83,026

つづく。

そのほかの関連記事はこちら。

この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新の情報をお届けします