薬剤師にできること。まずは介護の方と・・・

〜薬剤師の一日〜

先日、ある施設の患者さんのお薬を届けました。
飲み薬は事務室が預かり、シップは患者さんが自分で管理,お会計も患者さん本人という方です。

患者さんのお部屋に行く前に事務室に飲み薬を届けた時、患者さんについて情報を集めたり、なにか情報交換できたらと
「◯◯さんのお薬を持ってきました。」と言いながら「◯◯さんは特にお変わりはないでしょうか」「低血糖を起こしているような様子も無いでしょうか」と聞こうとしたところ、

「は?何か薬が変わってますか?」

「いえ、薬はいつもと変わりませんでした」「ただ・・何か気になるご様子とかはありませんか?」

「は?何か薬が違うんですか?」

「いえ、薬は同じですよ」
・・・・

この繰り返しでした。どうしてもお話ししてもらえませんでした。

このやり取りはどういうことかなと考えました。
この介護の方にとって
「薬剤師」とは、薬が変更になった時だけそのことを知らせる役割である、と思い込んでいる。まさか薬剤師が、医師とは別に、独自に患者さんの様子,薬以外の日常生活の様子もみて、薬剤師としての判断をし、副作用が疑われるときやお薬が合っていないと思われるときなど、必要があれば医師へフィードバックもするし、介護の方達へアドバイスもするなんて、思ってもいない。

と、感じました。

あるいは、
薬剤師は、薬が変わった時にその事だけ教えてくれれば十分、よけいなことを聞かないで。

と言われているような雰囲気も感じました。

調剤薬局が日本にできて、増え始めたころ、そんな雰囲気が長く続いたなあ。
「全部お医者さんに話してあるから。薬だけくれればいい!」と薬のビニール袋を鷲掴みにして帰る人も最近はすっかり少なくなって、いろいろとお話ししてくださって相談してくださる方も多くなりました。医師には言えないことを打ち明けてくださったり。

今日は、急に10数年前にタイムトリップした感じでした。まだこの施設に薬を届けるのは4回目くらい。事務局、介護の方達との相互信頼関係がうまく築けていません。

少しずつ、薬剤師の仕事を理解していただいて、患者さんのケアをチームケアしていきたいと思います。

この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。

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