更年期以降の女性はコレステロール低下薬(スタチン剤)を飲んでいる人が多いですが・・〜コレステロールは悪者ではない No.6

⒍女性とコレステロール低下薬(スタチン剤)

欧米では『女性は脂質を低下させても、心疾患での死亡率や総死亡率は低下しない』ということがわかってきたため、女性にはほとんどコレステロール低下薬は処方されないそうです。

ところが日本では、かえって女性のほうが男性よりも多くの方が服用しているのが現状です(約2倍)
このことは、世界のエビデンス1)(根拠に基づいた医療)や常識と矛盾しているのです!

【医療用語の解説】
1)エビデンスとは
英語evidenceを日本語に訳すと「証拠」「根拠」という意味になるが、保健医療の分野では、ある治療法がある病気・怪我・症状に効果があることを科学的に示した成果のことで、科学的根拠の意味である。つまり実験や調査などの研究結果から導かれた「裏付け」があることを指す。(参照:「健康を決める力」より)

つまり、「エビデンスがある薬」とは「よく効くことが研究によって確かめられている薬」というような意味です。

つづく

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この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。