油を変えれば、病気の予防になる!!〜動脈硬化予防やアレルギー疾患のための油の摂り方・追加情報No.17

つづきです。(前の記事はこちら

年末には、世界の最新の栄養学を学ばれている、ダイヤモンドライフコーチさんの「体にいい油・気をつけたい油」のセミナーも受講しました!下の表もその時の資料を参考にさせていただきました。具体的にどうすれば良いのか、セミナーのエッセンスもご紹介しながらまとめてみます。

まず、油の種類を整理してみましょう
続きを読む 油を変えれば、病気の予防になる!!〜動脈硬化予防やアレルギー疾患のための油の摂り方・追加情報No.17

コレステロールは心筋梗塞の犯人ではない!?じゃあ、予防にはどうすればいいの?油?〜追加情報No.16

久しぶりにコレステロールについて更新します。

「コレステロールが、実は、動脈硬化などによる心臓脳血管疾患の犯人ではない」

ということは分かりました。

えっ、どういうこと?と思われた方は下記を参照してくださいね。
◉コレステロールは動脈硬化の原因じゃなかった!〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.12

「コレステロールが高いこと」が問題ではなく、「血管の炎症」が問題と分かってきており、その真犯人探しの研究が現在行なわれています。

じゃあ、私たちは、心筋梗塞、動脈硬化の予防としては、何をどうすればいいのか?

ということで、日本脂質栄養学会の「長寿のためのコレステロールガイドライン2010」の中で、紹介されている重要な対策を紹介します。

続きを読む コレステロールは心筋梗塞の犯人ではない!?じゃあ、予防にはどうすればいいの?油?〜追加情報No.16

低コレステロールと肝がん〜追加情報No.15

コレステロール関連の追加情報です。
今日は、「薬のチェックは命のチェックNo.48」 の浜六郎医師の記事「低コレステロールで肝がんに!」を紹介します。

コレステロールが低いとC型肝炎ウイルスが肝臓の細胞に入り込みやすく、肝炎にかかりやすい。

どういうことかというと、

C型肝炎ウィルスは血液中で漂ったあとに、肝細胞内に侵入しますが、この時に主にLDLコレステロールの受容体(受け入れるところ=入り口)から侵入するのです。

動物実験で、C型肝炎ウィルスを感染させる際に、LDL-コレステロール値が低い状態では肝細胞内のC型肝炎ウィルス量が多くなり、LDL-コレステロールを投与するとウィルス含有量が減ることが証明されました。
つまり、LDL-コレステロールがたくさんあることが、C型肝炎ウィルス感染を予防しているということです。

参照:「薬のチェックは命のチェックNo.48」p25

バックナンバー購入1

バックナンバー購入

IMG_20150906_0001_NEW

上の絵のように、LDL-コレステロールの受容体がLDL-コレステロールでふさがっていれば、C型肝炎ウィルスは、入り込めなくなりますね。

このようにして、低コレステロールの人は、C型肝炎ウィルスに感染しやすく、急性肝炎⇒慢性肝炎⇒更に悪化して肝硬変・肝がんへ。そして死亡率も高くなります。

ほかの感染症にもかかりやすい!

LDLコレステロールの受容体を侵入経路にしているウィルスは、C型肝炎ウィルスだけでなく、ほかにもあります。実際、総コレステロール値が低い人は感染症にかかって入院する人が多いということが疫学調査の結果からも分かっています。

参照:「薬のチェックは命のチェックNo.48」p26

つづく。

《コレステロール関連記事のリスト》はこちらの末尾

食事で体内のコレステロール値は変わらない!〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.14

14.最新情報:食事で体内のコレステロール値は変わらない!!

厚生労働省は今年4月改訂(5年に1回改訂)の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、食事からのコレステロールの摂取基準を撤廃しました。(これまで成人は男750ミリグラム、女600ミリグラムを上限としていた)その理由として「科学的根拠が得られなかった」と説明。「食事からのコレステロールは一部に過ぎず、食事から多く取れば、体内で作る量を減らすなどの調整する仕組みがある」と解説。

これって、もうずいぶん以前から分かっていたのでは?と思いますが・・・。

そして、これを容認した形で、日本動脈硬化学会も2015/5/1に「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表。

続きを読む 食事で体内のコレステロール値は変わらない!〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.14

結局どうすればいいの?結論〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.13

13.まとめーここまでで、わかったこと

  1. コレステロールは下げなくていい。
  2. 高いほうが元気で長生き。少なくとも高齢者、女性にはコレステロール低下剤は不要
    男性においてもLDL-C(悪玉コレステロール)≧190mg/mlの診断基準で十分である。
  3. スタチン剤(コレステロール低下剤)は飲まないほうが良い
  4. 但し、家族性高コレステロール血症の人は一応コレステロール低下剤で数値を下げたほうが良いとされている。しかし最近の研究結果では薬でコレステロール値を下げても、心疾患を減らすことができないことが分かってきている。

繰り返しになりますが、 世界では随分前から、女性にコレステロール低下薬が不要なことや 、高齢者では高コレステロールのリスクが減少することが知られており、2010年 11 月にシカゴで開かれた米国心臓病学会大会(AHA Scientific Sessions 2010)でも「スタチン剤は 悪玉コレステロールを下げるが心血管系疾患イベントを減少させない」ことを前提として議論が行われていたそうです。

ところが、日本では2015年の現在でもコレステロール低下薬の服用は女性のほうが多く、しかも70歳以上の女性では20%を超える人が服用しているという状態が続いています。

また日本の公的医療制度が経済的破綻に瀕しており、厚労省は医療費削減の対策を様々高じている中で、コレステロール低下薬に年間3000億円近くが使われ、診察料と検査料を含めるとその医療費は9000億円と推計されているそうです。(現在はジェネリック品にかなり置き換わったので多少下がっていると思われますが。)

今後は、必要の無い人達へコレステロール低下薬を処方するという無駄で危険な医療を早く訂正していただきたい。そして、製薬メーカーの方々は早くコレステロール原因説から抜け出して、新しい原因を研究し,心臓病や家族性高コレステロール血症の方々を救ってほしいです。

私たち国民も、たとえ国が勧める診療ガイドラインの基準であっても、おかしいことがあり得ることを認識し、お任せでなく自分自身でも情報を集め、自分の体は自分で守るという意識改革が必要です。

参照:産業医学ジャーナル2011年5月号 論壇

◯その他の参考文献

日本動脈硬化学会への提言2014/8
日本人はLDL-Cが高い方が長生きする
長寿のための コレステロール ガイドライン
日本脂質栄養学会HP(コレステロール論争資料)

次回は、お約束していた「厚労省がコレステロールの摂取基準を撤廃した件」について

つづく

《コレステロール関連記事のリスト》はこちらの末尾

コレステロールは動脈硬化の原因じゃなかった!〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.12

12.コレステロールは動脈硬化の原因じゃなかった!

No.8でも紹介しましたが、最近の研究で、実はそもそも動脈硬化の原因がコレステロールではなかったことがわかってきました。

どういうことかというと・・・

まず動脈硬化とは
動脈の弾力性が失われて硬くなったり、動脈内にさまざまな物質が沈着して塊(プラーク)を作り、血管が狭くなったり、詰まらせたりして血液の流れが滞る状態。

心筋梗塞とは
冠動脈(心臓の筋肉細胞に酸素と栄養を与えている血管)の動脈硬化が進行して、心筋細胞への血の流れが悪くなって細胞が壊死してしまう病気。

心筋梗塞を起こした部分の血管を解剖して調べると、たくさんのコレステロールが沈着していたため、コレステロールのせいで動脈硬化が進行し心筋梗塞を起こしやすくすると信じられてきたのです。

ところが、長年の研究で心筋梗塞の本当の原因は「血管の炎症」であり、コレステロールはその炎症を修復してくれていたことが分かってきました。
(論文:Scientific American,May,29-37,2002)

続きを読む コレステロールは動脈硬化の原因じゃなかった!〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.12

スタチン剤ってそもそもどんなくすり?〜コレステロールって下げた方がいいの?No.11

11.スタチン剤(=コレステロール低下剤)ってそもそもどんな薬?

実は、身体に必要とされるコレステロール(約1g/日)うち、3 割前後は食べ物から得られ、7 割前後は体内でつくられています。

スタチン剤は、どのようにして血中のコレステロール値を下げているのでしょうか?

スタチン剤作用機序

http://d.hatena.ne.jp/nishionishi/20070226

上の図のように、コレステロールが体の中でアセチルCoAという物質から作られる経路があるのですが、スタチン剤は、その途中をブロックすることで、コレステロールの合成を抑えて、コレステロール値を下げます。けれども、その経路は同時に、サプリメントとしても流行ったコエンザイムQ(ユビキノン:エネルギーを生み出すのに必須)やドリコール(細胞の機能に重要な役割を持つ糖タンパクの糖部分の原料)のような生命活動に大切な物質の合成経路でもあるため、コレステロールだけでなくそれらも合成が抑えられてしまいます。そのため細胞活動全般が低下し、免疫、神経、ホルモンなどに影響します。

つまりスタチン剤は、それ自体が感染、発がん、中枢・末しょう神経障害などを起こす可能性のある薬剤であるといえるのです。

参照:「薬のチェックは命のチェック」48
http://www.npojip.org/contents/book/mag048.html

つづく

《コレステロール関連記事のリスト》はこちらの末尾

コレステロールと脳卒中〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.10

10.コレステロールが高いほうが脳卒中にならない

東海大学医学部教授である大櫛陽一さんの著書「コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな」によると・・・

脳卒中には大きく分けて血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳内出血」、脳動脈瘤が裂ける「くも膜下出血」があります。

そこで、脳卒中急性期患者データベース構築研究グループが集めた脳卒中患者(男性約2.8万人・女性約2万人)のデータと福島県郡山市の一般住民(男性約0.8万人・女性1.6万人)のデータを比較したところ、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血のいずれに対しても高脂血症の人のほうが、発症しにくく、もし発症しても症状が軽く、予後はよいことが示されました。
続きを読む コレステロールと脳卒中〜コレステロールって下げたほうがいいの?No.10

公表されない利益相反情報〜コレステロールって下げた方がいいの?No.9

⒐日本動脈硬化学会ガイドライン2012年版の重大な問題点

ガイドライン作成委員の利益相反情報が全く表記されていない!

利益相反とは?
難しい言葉が出てきましたが、

利益相反行為 (りえきそうはんこうい)とは、ある行為により、一方の利益になると同時に、他方への不利益になる行為である。 他人の利益を図るべき立場にありながら、自己の利益を図る行為が典型的な例であり、利益を図るべき他人に対する義務違反になる場合が多い。

  by wikipedia

例えば、医学研究の事例で研究者は製薬企業から研究費などの経済的支援を受けて、社会の利益の為に研究をするとします。この研究者には「個人的利益」と「社会責任」の両方が発生しますが、時にはこの2つが両立しないことがあるため、データの改ざんをする、特定企業を優遇するなどが行なわれる可能性があります。なので欧米では、ガイドライン作成者には特定企業からの経済的支援を受けていない、またはどれだけ受けているかを公表することが義務づけられました。

ところが、日本においてはコレステロールのガイドラインに関わる医師たちの利益相反について全く公表されていません。これでは、ガイドラインの信頼性は全くないと言われても仕方ありません!

続きを読む 公表されない利益相反情報〜コレステロールって下げた方がいいの?No.9