デンスブレストの人のための乳がん検診ツールが開発された!!〜このツールの実用化が進まない理由〜

昨日書いた記事「デンスブレスト」について、もう1つの情報です。

TEDトーク
「2010年デボラ・ ローズ 乳腺腫瘍を3倍も発見できるツール、そしてそれを 一般に使用できない理由」

このプレゼンテーションをぜひ聞いてみてください。

デボラ・ローズ博士は物理学者グループとともにデンスブレスト(高濃度の乳腺組織)を持つ女性にとって、腫瘍の発見に、従来のマンモグラムより3倍も効果がある新しいツールを開発した。このツールによる救命の可能性は相当なものである。ではなぜ一般には知らされていないのだろう?ローズ博士はツールの作成の裏話、一般使用を妨げる政略および経済の絡みについてを語る。

ちなみにTEDとは毎年大規模な世界的講演会を主催している非営利団体で、
学術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行ないます。2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信しています。

研究で驚くべき結果を得られたと思ったのに 4誌のジャーナルが 論文の掲載を拒否したのです そこで我々は 論文の再査読を申請しました 拒否した査読者の一人が 競合する技術に関与していて 財政的に利害が対立していると 強く感じたからです その後 論文は受け入れられ 今月中に「ラディオロジー」誌に 掲載される予定です (拍手) 低照射量で診断できるかという調査は まだ終わっておらず 他の施設でも 結果を再現しなければなりません これは5年以上かかるかもしれません このテクノロジーが広く受け入れられても 私が金銭的に利益を得る事は 全くありません それは私にとって とても大事なのです 私はみなさんに真実を伝え続けたいからです でも このテクノロジーが (拍手) 受け入れられるようになるには 科学的な裏付けだけではなく 経済的な力や 政治的な力に影響される事は分かっています

もうそれから7年の月日が経ってますが・・・その後どうなったのでしょうか。
医療の世界でさえも、正しい情報がきちんと広まり、患者の利益が最優先されるわけではないのですね。
コレステロールの記事でも、似たようなことがありました。

だからこそ、患者自身が情報を求めて、知ることが大事なんですね。
国、厚労省の動きは遅いです。10〜20年単位です^^もっとかな。
正しい情報をいち早く得るには・・、ちょっと話が広がりますが・・・、世界の公用語である英語を身につけて、ネットや本から自分自身で情報を得ていかなくてないけないなと思います。
というわけで、英語を勉強中ですが、なかなかです^^;

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。