ブックレビュー「江部康二の糖質制限革命」3〜正しい糖質制限をしよう〜

つづきです。前回はこちら

「第2章 糖質制限食の正しい知識① 糖尿病など生活習慣病の治療と予防」

糖質制限食を始める時に大切なことは、「糖質だけを減らせばいい」と単純に、ご飯、パン、芋を抜いただけの食事をするのではなく、「糖質の多い食品を抜き、その分だけタンパク質と脂質を増やす」ことです。
この「タンパク質と脂質を増やす」という部分が大事で、さもないとカロリー不足を起こし、様々な不調が出る可能性があります。

「糖質制限食をしたら、体調が悪くなった」と誤解を生じて、糖質制限食が広まらなくなる可能性を著者は心配しています。
大丈夫です。あとで紹介がありますが、脂質を摂っても、ダイエット効果はちゃんとあります。そして中性脂肪が減少し、HDLコレステロール(善玉)が増加します。LDLコレステロール(悪玉)は、低下・不変・増加と3パターンあるそうですが、1〜2年か、数年、糖質制限食を続けていると、ほとんどの場合基準値になるそうです。
正しい糖質制限を行なっていきましょう。

個人的には、それに「野菜(特に緑の濃い野菜たち)」も付け加えたいです。ミネラル、ビタミン豊富で、糖質はほぼゼロです。免疫力がアップします。(キャベツ、白菜やかぼちゃ、人参などの根菜は、野菜の中では糖質がまあまああります)
「糖質の多い食品を抜き、その分だけタンパク質と脂質と野菜(特に緑の濃い野菜たち)を増やす」です。
要は、主食(ご飯など)を抜いた分、一皿のおかずを増やせば良いのですよね!お腹がすくのを我慢する必要はなく、美味しくて、かなり実践しやすいと思います!

今日はこの辺で。

江部康二の糖質制限革命―医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
東洋経済新報社 (2017-04-07)
売り上げランキング: 20,811

次回は第2章のつづきです。

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。