ブックレビュー「江部康二の糖質制限革命」5 〜糖質制限食の3つのタイプ〜

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著者が勧める糖質制限食の3つのタイプとは

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⒈スーパー糖質制限食

◯3食とも糖質を制限して主食を取らない
◯糖尿病の人は、基本このタイプが推奨される。ダイエットの効果もこのタイプが一番効果的。

我が家で家で食べる時にやっているのはこれです。ただ、夫は仕事柄外食が多いので、外食の時もできるだけ糖質を避けているとは思いますが、徹底は難しいですよね、きっと・・・。私自身も外食時など、たまにはスイーツも楽しむので、スーパー糖質制限ではないです。

⒉スタンダード糖質制限食
◯3食のうち、2食の糖質を制限し、1食だけ主食(夕食以外)をとる。(ただし、玄米などGI値がなるべく低いもの)
◯「スーパー糖質制限食」に比べて継続しやすい人が多い

⒊プチ糖質制限食
◯3食のうち、1食(基本的に夕食)だけ糖質制限し、主食を取らない
◯軽いダイエット向き
◯糖尿病の人には向かない

まずは、この「プチ」からがやりやすいでしょう。

糖質と血糖値上昇の相関

あと、著者は、1回の食事の糖質量の目安は、10〜20g(スーパー糖質制限食です)としています。
2型糖尿病の人は、1gの糖質で血糖値が約3mgあがります。
糖質20gまでならば、食事前の血糖値が100あったとしても最高160mgまでしか上がらないからです。
血糖値が180mgを越えると血管を傷つけて合併症につながることがわかってきました。
なるほどですね。

健康な人は、1gの糖質で血糖値が0.6〜1mgあがります。
食事で糖質を100g摂ると、食事前の血糖値が90だったとすると、最高190mgまで上がる可能性もあり、先ほどの180を超えます。
これが、健康な人も糖質制限を心がけた方がいい理由です。
ちなみに、糖質100gというと、白ご飯を茶碗で2杯、どんぶりで1杯食べれば、超えてしまいます。ご飯の他に食べるおかずにも糖質が多少でもあるはずなので糖質100gは、それほど珍しい大食ではありません。

江部康二の糖質制限革命―医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
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つづく

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。