『なんか元気が出る薬ないですか?ヘルペスもできてて免疫落ちてると思うんです。』

と、お薬相談を受けました。

市販の補中益気湯と十全大補湯の箱を手に持って。

よくよくお話を聞いていくと
たくさんの病院の薬を服用中。

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下痢を何度も繰り返したことがあった
肩が凝りやすい
腰がいたい
吐き気はないのに『薬の副作用防止』って言われて吐き気止め飲んでる(聞けば半年以上も!)

何か不調になった時、薬が出される。それを飲み続ける。
飲み続けないと不安。
また、別の症状が出ると薬をもらう。飲み続ける。
そうやって、どんどん増えていく。

お年寄りの方たちに多い話だけど、結構若い方にもいらっしゃる。
一生懸命、健康になりたい気持ち。

漢方薬を試してみるのもいいけれど、その前に飲んでいる薬の整理からした方がよいですね。
『これは少なくとも必要ないだろう、やめてもいいだろうと思われる薬』をアドバイス

メモして帰られました。
次回、医師と相談してみると。
どちらかというと、医師がというより、患者さんが薬を手放したくなかった感じです。
きっと医師は、患者さんに求められるままに出していたのでしょう。

その方にとって、薬を止めるという選択肢は今まで頭になかったよう。
薬には必ず副作用あります。
例えば10種類の薬の飲み合わせなんて誰も実験したことありません。
だるいと言われていましたが、飲んでる薬のせいかもと思われるものがあり、
日中は減らしてみることをお勧めしました。

『あぁ、そうなんですか・・・』
『こんな風にいろいろ言ってくれて良かった。
今まで違うところで薬もらってたけど、そんなこと何も言ってくれなかった。』

お話しして良かった、と思う瞬間^^

ただし、相談してくださって、聞く耳を持たれていたタイミングだったことも、良かったのかも。
あと、医師と患者さんの信頼関係を壊さないことも薬剤師として大切なことなので、そこを気をつけつつアドバイスするのは、ちょっと大変な部分もある。
なので、あまり余計なことは言わないという薬剤師さんもいらっしゃるかもしれません。

でも、飲み過ぎかもっておもったら、ぜひ、薬剤師に『減らせる薬があるとしたら、どれですか?』って聞いてみて下さい!

大病でもないのに5〜6種類以上を飲み続けてる方はぜひ〜!!
大病でも海外では5〜6種類以上は出さないと聞いたことあリます。
お待ちしております^^

この記事を書いた人

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。