ブックレビュー「江部康二の糖質制限革命」15〜日本での糖質制限食の普及〜

第6章糖質制限食で社会は大きく変わる

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現在、かなり認知されて少しずつ普及しだした糖質制限食ですが、当初は、日本糖尿病学会との対立がありました。

日本糖尿病学会は、糖尿病の治療食として「カロリー制限食」のみを推奨していました。(今もかな?と思いますが・・・)カロリーを減らし、脂質を減らす、この2つが「カロリー制限食」の特徴で、すると食事の6割は糖質になるのです。
つまり「糖質制限食」は、この「カロリー制限食」とは正反対の食事であり、学会の主流派から猛烈な反発が起こりましたが、これらの反発には科学的な根拠がありませんでした。
その後、2007年まで糖質制限食の有効性を否定していた米国糖尿病学会が、その後、数々のエビデンスを検討し続け、科学的に有効性が証明されたとして、2013年に正式に糖質制限食を認めました。
これをきっかけに日本糖尿病学会においても糖質制限食容認派の医師が増えつつあります。

他に、糖質制限食賛成派の歴史も紹介されていますが、詳しくは本を読んでいただくとして、
参考図書を最近のものを中心に紹介します。

2012年「糖質制限食のススメ」 山田悟医師(少しゆるやか糖質制限食を推奨)
2012年 白澤卓二医師、糖質制限食の一般書刊行
2013年「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井睦医師
2015年「ケトン体が人類を救う」宗田哲男医師(産婦人科医で胎児のケトン濃度が極めて高いことを示し、ケトン体の安全性を明らかに)
2015年「体が生まれ変わる「ケトン体」食事法」白澤卓二医師

糖質制限食を推進している医師らも、考え方に多少の違いはあるようですが、根本的には同じです。

つづく

この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。