胃ぐすりを漫然と飲んでないですか?

よく、「胃粘膜を保護するお薬」や「胃酸の出過ぎを抑える薬」が、ズーーッと何年間も出ている人を見かけます。
で、どんな胃の症状があるのか聞いてみると、全然症状なんてないとおっしゃいます。

痛み止めのような胃が荒れやすいお薬を飲まれていれば、副作用防止のために出されているのだと思いますが、特別に胃が荒れそうなお薬も出ていなかったり・・・。

・一度胃の調子がなんとなく悪くなって飲み始めて、それ以来患者さんも医師も気に留めなくて、ずっと漫然と飲み続けるパターン。

・胃酸が上がってくる逆流性食道炎になって飲み始めて以来、一度もやめてみることなくずっと飲み続けているパターン。

・あと、念のために胃が悪くならないように飲んでおきたいと医師に出してもらって飲み続けてる人。

お薬はできるだけ最小限がいいです!
副作用のない薬はありません。

調子悪いなと思った時だけ、数日〜数週間飲むというのが良いです。
症状が改善したらすぐに薬をやめましょう。

自分が飲んでいるお薬の中に、胃がなんともないのに何年も漫然と飲み続けている胃薬がもしあったら、主治医に症状は全くないのでやめて様子をみたいとお話してみましょう。飲んだ方が良いときは理由をお話ししてくださると思います。薬剤師にも相談してみてください。

逆流性食道炎の薬(PPI製剤)

特に、逆流性食道炎の薬である「胃酸の出過ぎを抑える薬」( PPI製剤)に関しては、イギリスでの研究で、1年以上飲んでいる人は大腿頚部骨折を起こすリスクが3割程度高かったとの報告があります。そのほかにもエビデンスの高い同様の研究報告が多数あります。
胃酸を抑えることで腸管からのカルシウムの吸収が抑えられることが関連しているのだと推測されています。
できれば、1年以内で中止できるのがいいですね。

ただ、難治性の逆流性食道炎で、長期間飲む必要がある人もいらっしゃいます。そんな人は、定期的に骨密度のチェックをしてもらいましょう。

ガスター

 (ジェネリック品名はファモチジン)(H2ブロッカー)

市販もされている「ガスター10」も逆流性食道炎に効果的で、よく出されていますが、このお薬は高齢者には「使ってはいけないお薬」になっています。
副作用に、まれではありますが「せん妄、幻覚」がありますよ。私も今までに4例ですが経験があります。認知症と間違えられてお薬が出ていたケースもありました。

それに関する記事はこちら

副作用のない薬はありません。
一つでもお薬は少なく飲みましょうね。

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この記事を書いた人

なおこ

なおこ

京都市内在住の薬剤師です。
仕事の中での気づき、想うこと、服薬ケア研究会での深い学び、糖質制限食などの食に関する学びや私なりの知見を発信しています。
好奇心旺盛、学ぶことが大好きなので、その他にもいろんなテーマで誰かのお役に立てそうな情報も発信中。