「女性と子供の食事栄養」 (江部康二先生&三島学先生&奥平智之先生)という勉強会に参加してきました。そして、奥平先生のお話は、前回ご紹介しました。「うつと鉄欠乏と高血糖」
今日は、「三島塾」の塾長、三島学先生のお話です。
三島先生の著書、「糖質制限で子供が変わる!三島塾レシピ」も読んだので、そちらの内容も一緒に紹介します。
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子供の食事栄養
現在、糖質制限の良さも少しずつ広まってきていると感じます。ただ、自分は実践して、効果も感じているけれども、「子供の糖質制限」については、大丈夫だろうかと心配する人も多いかと思います。私もその一人で、今日はお話を聞いて、意を強くしました。
・「三島塾」とは、難関大学や医学部を志望する生徒も、不登校の児童生徒やLD・ADHDと言われた児童も、小学生から浪人生まで、ともに勉強している塾です。北九州教室は30人、東京教室は10人。アドラー心理学の「ほめない・叱らない・教えない」をコンセプトに、集団個別方式で、一斉授業はしていない。
大人が自己責任で「糖質制限」をするのとは違い、子供の健全な成長に関わる問題なので、慎重に慎重を重ね、本には、6年間にわたる「三島塾」での実践をもとに記載されてます。
・「子供の糖質制限」に関しては、いい、悪い、ともにエビデンス(科学的証拠)はないのが、現状。
・「ただいま〜」で冷凍庫の海苔冷凍バターサンドをお口にポイ!、「宿題すんだら」糖質制限チョコレート、「食事」から糖質をはずす、それだけで集中力、成績が急上昇する。
・糖質制限の弁当を食べていれば、血糖値の乱高下による眠気が起こらないので、集中力が確保でき、面白いほど成績が上がる。
・三島塾の「糖質制限」の実践ルール
○朝食・・・食べても食べなくても良い。食べるなら「糖質制限」食。
○昼食・・・給食は全量食べる。お弁当なら「糖質制限」食。
○夕食・・・「糖質制限」食(主食抜き・おかず中心)
○おやつ・・・卵、冷凍バター、チーズ、ミックスナッツ、煮干し、スルメなど、手のかからないもの。分量に注意必要。
・給食は約60%が炭水化物ですが、食べることを拒否することで、学校とトラブルになってはいけないので、昼はクラスメートと同じ給食を食べさせ、その分、朝と夜はしっかり「糖質制限」をする。
・家族の反発を回避するには!
まずお肉たっぷり、次には葉野菜をたっぷり食べさせていおいて、「ご飯いる?」と聞く。「もういらない」という答えが返ってきたら、シメシメ^^
↑「朝しっかり食べないとダメだよ、脳はブドウ糖が必要だから頭が働かなくなる」というのは間違っています。
脳は、ケトン体(糖質がなくなれば、中性脂肪を分解してケトン体が作られます)をエネルギーにしてしっかり働きます。
私自身も、朝食を食べない生活(1日2食)5年以上ですが、全く問題なく、むしろ体が軽く、頭もスッキリ冴えている感じです。
↑全ての「不登校が解消」するかは、ちょっと疑問もありですが、奥平先生の「うつと鉄欠乏と高血糖」のお話にも出てきたように、栄養障害から必要な脳内神経伝達物質がうまく作られずにそれらの症状が出ている人たちは、不登校、LD、ADHDが改善することは大いに考えられると思います。
結局、「糖質制限をする」ということは、糖質を制限した分を、おかず(お肉や魚、野菜、体に良い油)に置き換えるわけなので、栄養的に非常に良くなるということです。つまり子供達の「成長」にも「病気」にも良いことだらけですね。
白ご飯、白いパン、麺類の中にビタミン、ミネラル、たんぱく質がどのくらいあると思いますか?もちろんゼロではないですが・・。
ビタミン、ミネラル、油、たんぱく質、食物繊維がぐんと増えるわけですから、しっかりした働きのいい細胞が作られ、免疫力がアップします。「インフル・フリー」とは、この塾の子たちがインフルエンザにかからないということです。学級閉鎖になっても、塾生たちは休む子は全然いないとのこと。おそらく免疫力がアップしているのでしょう。
ということで、
子供達にも糖質制限は問題ないようです。
家族みんなで取り組みたいですね。
「見渡せば、糖質まみれ」の世界から子供たちを守ろう!
『三島塾レシピ』の帯より
ところで、この「糖質制限で子供が変わる!三島塾レシピ」本ですが、
子供向けのレシピ本ということで、自分たち大人向けじゃないのだろうと、実はあまり期待していませんでしたが、すごく美味しそうな、そして糖質制限的に納得な、簡単、おしゃれで、豪華なレシピが載っていて、これならやってみよ♪と思ってるところです。
ぜひ、本屋さんをのぞいてみてください。安全で、それほど高くないお肉屋さんなども紹介されています。
*追記(2018.11)以下の本も出されています↓
大垣書店 (2017-11-01)
売り上げランキング: 119,822
*やってみたレシピはこちら
*三島先生オススメのおやつ、のりバターの記事はこちら
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